僕は現在親元から離れて一人暮らしをしています。年齢は20歳で、昨年の春にこの東京のある国立大学に何とか合格し、こちらに引っ越してきました。
それまでは僕も高校に通いながら、普通に父や母の保護の元に生活していましたので、この「一人暮らし」というものに漠然と憧れを持っていたものです。イメージでいうと、「自由気ままに生きていっている」というようなフリーダムな憧れだったのでしょう。とにかく「両親の監視から離れて生活出来る」というニュアンスで、「一人暮らし」ということを捉えていたのです。
ところが現実はそう甘くありませんでした。そもそも僕の実家はそこまで裕福な家庭ではなく、僕は一人暮らしをするに際して、「自分の食費などは自分で稼ぐ」ことになったのです。両親曰く、「そもそも学費と下宿の賃料もバカにならないし、何とか食費は自分で稼げ」とのこと。要するに僕は、大学に通いながらバイトを必ずしなければならないという状態で、何とか一人暮らしをしています。
言ってしまえば、高校までの甘えた環境から抜け出る格好ですが、これが慣れないうちは相当きつく感じました。下宿近くのコンビニでアルバイトはしていますが、大学での講義＋労働という負担で、こちらで暮らし始めた当初は帰宅するとスグに寝てしまうことも多くあったものです。
また、これに加えて一人暮らしで発生する色々なトラブルにも頭を悩まされました。一度など、いくら閉めても蛇口から水が漏れてくるという、いわゆる「水トラブル」が夜中に発生し、朝まで一睡も出来ずにこの対応に当たるといったこともあったほどなのです。